猫が膀胱炎に!考えられる原因と対処法

猫 膀胱炎猫は、よくおしっこの病気になるってこと、知っていますか?何匹かの猫と生活した経験がある飼い主は、たいてい一度はおしっこの病気の洗礼を受けたことがあるので、「もちろん知っています」と答えるでしょう。それほどにメジャーな病気ですから、猫の飼い主ならば、その知識を必ずおさえておくべきです。

今回は、猫のおしっこの病気のうち「膀胱炎」について解説しますので、是非、愛猫との生活の参考にしてくださいね。

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猫が膀胱炎になる原因と症状

猫は膀胱炎になりやすい

大手ペット保険会社の2016年の発表によると、保険金請求が最も多い猫の病気は膀胱炎。同じ発表において、犬の病気の中で、膀胱炎の保険金請求件数は第8位。この結果からも、猫は膀胱炎になりやすいことが分かりますね。その理由はよく分かっていませんが、猫は、神経質でストレスをためやすい性格なのが、一因と考えられています。

猫の膀胱炎の原因

膀胱炎とは、何らかの原因で膀胱に炎症が起きた状態。人では、細菌性膀胱炎という、直腸に常在する大腸菌などが、尿道から膀胱内に入ってしまい、粘膜に感染しすることで発症する膀胱炎がほとんど。犬では膀胱内にできた結石が膀胱を傷つけることで、膀胱炎を発症することも多くあります。

一方で猫の場合、細菌や結石による膀胱炎も発症するのですが、一番多いのは、特発性膀胱炎。猫の膀胱炎の半数以上を占めます。特発性膀胱炎とは、尿検査しても細菌が見つからず、その他のさまざまな検査をしても、原因が特定できない膀胱炎。詳しい原因は分かっていませんが、以下が発症因子と考えられています。

【特発性膀胱炎の発症要因】

  • ストレス
  • 水分不足
  • 純血種
  • 肥満

細菌性膀胱炎はメス猫で多く、特発性膀胱炎はオス猫で多いです。細菌性膀胱炎がメス猫で多いのは、オスよりも尿道が短く、細菌が膀胱に侵入しやすいためですが、特発性膀胱炎がオス猫で多い理由は分かっていません。

猫の膀胱炎の症状

膀胱炎を放置すると、腎盂腎炎や尿路結石症(尿石症)などの合併症を起こし、より深刻な事態になる危険性があります。だから膀胱炎の兆候を取りこぼしてはいけません。

猫の様子をよく観察し、猫のトイレ掃除の際には排泄物を観察する習慣をつけましょう。膀胱炎になると、次のような症状や行動の変化が見られますので、頭に入れて、猫やトイレを観察ください。

尿路結石症は、膀胱炎の原因になる場合もあれば、膀胱炎に起因して発症する場合もあります。

【膀胱炎の症状・行動の変化】

  • トイレ以外で排泄する
  • トイレに頻繁に行く
  • トイレで排尿姿勢を2分以上続ける
  • 排尿時に鳴く(排尿時に痛みを感じるため)
  • 陰部をよく舐める
  • 尿の色が濃くなる
  • 血尿が出る
  • 尿のニオイが強くなる
  • 尿の中にキラキラとした透明な砂のようなものが含まれる
  • 多飲
  • 食欲不振
  • 元気消失
  • 発熱
  • 尿がほとんど、または全く出ない(尿閉)

猫が膀胱炎になった時の対処法と治療法

膀胱炎の可能性があるなら速やかに通院!

膀胱炎の可能性がある症状がひとつでもあれば、できる限り速やかに動物病院に行きましょう。尿の異常や排泄行動の異常のみで、その他の症状(多飲、食欲不振、元気消失、発熱、尿閉など)がない場合、異常に気付いた時が動物病院の診療時間外なら、診療時間を待って通院するので可。

一方で、その他の症状を伴う場合は、夜間であっても、救急病院などに速やかに通院しましょう。特に尿閉は、3日間続くと命を落としますので、1日でもおしっこが出ないなら、その時点ですぐに通院してください。

膀胱炎の治療

特発性膀胱炎の場合は、根本原因がわからないため、対症療法(根本原因の治療ではなく、出ている症状に対する治療)を行います。具体的には、鎮痛剤、鎮痙剤(痛みを緩和する)、抗炎症剤や抗生剤(二次感染の予防)などを使います。細菌性膀胱炎の場合は、主に抗生剤で治療。

膀胱炎がなかなか治らない場合や、再発を繰り返す場合は、炎症を引き起こしている何らかの基礎疾患(腫瘍や先天的異常など)の存在が疑われるため、その検査をします。一旦完治しても、再発のリスクがあるため、定期的な尿検査を続けることが多いです。

もし、血尿が出た場合には飼い猫に血尿が出た時の考えられる原因と飼い主の対処法の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてみてください。

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猫が膀胱炎にならないために飼い主ができること

水分摂取量が増えるように工夫する

水分摂取量が少ないと、膀胱炎になりやすくなりますし、水分をたくさん摂取して、尿をたくさん出すことは、膀胱炎の改善につながります。猫は喉の渇きに鈍感で、さらに水を飲むのがとても下手。だから、水分不足になりがちです。愛猫が十分に水分摂取できるように、工夫してあげましょう。

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水分摂取量を増やす方法

ウエットフードを与える

水分は飲水だけでなく、食事を介しても摂取します。ドライフードの水分含有量は10%以下。対して、ウエットフードの水分含有量は75%もあるので、ウエットフードを与えた方が、水分摂取量が多くなります。ドライフードをお湯でふやかして与えるのもひとつの手。

水の器の置き場所を工夫する

猫がよくいる場所や、よく通る場所に器を置くと、猫が水を飲もうと思う機会が増して、飲水量が増えることがあります。数カ所に器を置くのも良いでしょう。
冬場に寒い場所に器を置くと、寒さや冷たい水が苦手な猫は、水を飲まなくなります。暖かい部屋に置きましょう。

新鮮な水をあげる

古い水のにおいが苦手な猫がいます。頻繁に新しい水に交換しましょう。家を留守にする前後と就寝前は必ず新しい水に交換してください。汲みたての水道水のカルキ臭が苦手な猫もいます。沸騰して冷ました水をあげるか、動物用のミネラルウォーターをあげると良いでしょう。

人用のミネラルウォーターは軟水・硬水を問わず、絶対に飲ませないこと。猫にとってはミネラル過多で、膀胱炎の原因になります。

トイレの環境を整える

トイレを我慢してしまうと、膀胱の環境が悪化し、膀胱炎になるリスクが高まります。猫は神経質で清潔好きなので、ちょっとしたことでトイレを我慢。だから、トイレの環境に特に注意しなければなりません。具体的には、次の通りトイレの環境を整えましょう。

  • トイレの数は飼っている猫の匹数+1以上にする
  • おしっこやウンチは気付いたら速やかに取り除く
    ※飼い主のライフスタイル的にすぐの対処が困難の場合、外出前と帰宅時は、必ず速やかに猫のトイレを確認して、綺麗にすること
  • トイレの周辺に、猫の気が散るようなものを置かない
  • 粗相しても怒らない
  • 冬場は暖かい部屋にトイレを置く

トイレ掃除の際には、尿の状態をチェックする習慣をつけましょう。砂タイプのトイレの場合、尿の異常に気付きづらいので、トイレのタイプを変えるのもひとつです。最近人気のシステムトイレは、尿がペットシートに吸収されるので、色の変化に気付きやすくてオススメです。

処方食を与える

膀胱炎予防を目的とした処方食(療法食)があります。療法食は、蛋白質やミネラルが制限され、尿のpHを適切に保つように工夫され、膀胱をケアする成分が含まれています。膀胱炎予防用の処方食には、いくつか種類があります。獣医師に相談して、愛猫の状態に合う処方食を選んでもらいましょう。

処方食は、特定の成分で膀胱炎の原因を撃退するわけではありません。食事を通して尿のバランスを整えることで、膀胱炎を防ぐものです。処方食以外のもの(おやつなど)を与えると、尿のバランスが崩れてしまい、処方食を食べている意味が無くなります。

処方食をあげているなら、それ以外の物は絶対にあげないでください。膀胱炎に塩分は大敵ですので、もし普通食を続ける場合は、塩分に注意したフード選びをしてください。間違えても人の食事を与えないこと!塩分が多すぎます。

ストレスフリーな生活を目指す

猫で多い特発性膀胱炎は、ストレスが大きな発症要因となっていると考えられています。膀胱炎予防のために、猫にとってストレスフリーな環境を整えることが必要です。その具体的な方法について、詳しくは、猫がストレスを感じた時の行動とは?ストレスフリーな生活をさせる為にできることの記事で書いていますので、ぜひ参考にしてください。

肥満を防ぐ

ペットフード会社の2010年の調査によると、膀胱炎などの尿の病気で動物病院に通院した猫の約55%が、肥満または体重過剰でした。肥満が、猫の膀胱炎の発症因子のひとつであるのは間違いないでしょう。

愛猫を膀胱炎から守るため、フードのパッケージに記載の1日給与量を守って、肥満を防ぎましょう(パッケージの記載量±20%は個体差に合わせて調整して可)。すでに肥満の場合は、ダイエットが必要です。飼い主の判断でダイエットすると、内臓の病気になることもあるので、まずは獣医師に相談してください。


 

猫のトイレの臭いを少しでも抑えたい、掃除してもすぐ臭ってくると悩んでいる飼い主さんは多いですよね。そんな時ほ解決方法はちゃんとあります。詳しくは、猫のトイレが臭いのを抑える方法!これでニオイに悩まない!の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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まとめ

膀胱炎の予防として肥満を防ぐ必要性に触れましたが、肥満は膀胱炎のみならず、万病のもとです。「うちの猫は肥満ではない!」と今、思っている方、それは誤解かもしれません。適正体重の猫の姿を見ると、思ったよりも痩せていて驚くと思います。

世の中は、肥満猫であふれているので、それを見慣れてしまい感覚がずれてしまったのでしょう。愛猫の横腹を触ってみてください。肋骨を感じられますか?もしも肋骨を感じられなければ、あなたの愛猫は肥満です。愛猫の健康のために、肥満対策していただくことを願います。







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