猫の発情期はいつ?飼い主なら知っておきたい猫の発情期対策

猫 発情期暖かい季節の夜、人間の赤ちゃんの泣き声のような音が外から聞こえてくることがありますよね。これは発情した猫の鳴き声。その独特な声は、聞いていて気持ちが良いものではありません。発情は動物として当然で重要な生理現象。でも人と生活している猫の場合、発情は猫にとっても飼い主にとっても問題!

特に、発情して夜中も鳴き続けたり、部屋のいろんな所におしっこしたりすることは、飼い主の大きな悩みになりますし、健康な猫であれば、発情は必ず訪れます。だから猫の発情について理解し、愛猫の発情とどのように向き合うかを考えることが必要です。

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猫の発情の時期や期間

猫の発情とは

発情は、性成熟した動物が交尾欲を示す生理現象。性ホルモンによって引き起こされます。メス猫もオス猫も、性成熟した以降は生涯にわたって発情します。メス猫はおよそ生後10か月で性成熟し、初めての発情を迎えます。

ただし、発情を迎える時期には品種差や個体差、季節や飼育環境による差があり、なんと生後4か月で発情なんてことも。オス猫は生後半年〜1年で発情できるようになることが多いです。「発情できるようになる」という表現には理由があります。その理由は、次で説明しますね。

繁殖はメス猫主導!

性成熟したメス猫は、一定の規則性をもって繁殖期を迎え、発情します。一方でオス猫の発情は、発情したメス猫が出すフェロモンによって誘発されます。つまり、オス猫には繁殖期は存在せず、その発情は受け身。

これが先ほど「発情できるようになる」という表現をした理由です。また発情中のメス猫であっても、気に入らないオス猫の交尾は受け入れません。交尾の主導権は、全てメス猫が握っているのです。

メス猫の繁殖期

メス猫の繁殖期は、季節性(季節に連動する性質)があります。この季節性をコントロールしているのは日照時間。メス猫の体には、日照時間がある程度の長さになると繁殖期になるシステムがあるのです。

繁殖期:春(2〜4月)と夏(6〜8月)

※太陽光と同様の効果が電灯にもあります。室内飼いのメス猫は、夜も電灯で明るい環境で生活しているため、季節性は曖昧になり、繁殖期が長くなりがちです。

メス猫は繁殖期の間、ずっと発情したり交尾を受け入れたりする訳ではありません。繁殖期に入ったメス猫は発情周期を繰り返し、この発情周期の中の一時期だけ発情して交尾を受け入れます。次に、メス猫の発情周期について詳しく説明しますね。

メス猫の発情周期

繁殖期に入ったメス猫は、発情周期(発情前期→発情期→発情後期→発情休止期)を2〜3回繰り返します。発情周期のうち、発情に伴う特徴的な行動が見られるのは発情前期〜発情後期の約10〜14日間。その中でも、メス猫が交尾を受け入れるのは4〜10日間だけ。発情に伴う特徴的な行動が見られない時期(発情休止期)は約9日±7.6日間です。

オス猫の発情

発情したメス猫がするスプレー(しっぽをあげて、後方に向かって尿をまき散らす)。このスプレーされた尿の中にフェロモンが含まれ、オス猫はそのフェロモンに誘発されて発情します。メス猫のフェロモンは何キロにもわたって広がると言われています。室内飼いのオス猫が、窓から流れ込んできた野良猫のフェロモンで発情するなんてことも。

猫の繁殖はとても効率的

ところで、猫の繁殖はとても効率的って知っていますか?人には生理周期があり、一定のリズムで自然に排卵しますよね。犬の場合は繁殖期に入ると一定のリズムで自然に排卵します。ところが、猫の排卵はとてもユニーク。なんと猫は交尾の刺激によって排卵するのです(交尾排卵)。

去勢していないオス猫のペニスには沢山のトゲが生えています。交尾の際に、このトゲが膣を刺激することで、排卵のスイッチオン。交尾後24〜27時間で排卵します。だから猫の妊娠率はとても高いのです。

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猫が発する発情のサイン

メス猫の発情のサイン

メス猫には、犬のような発情出血はありません。メス猫の発情のサインは「特徴的な行動」だけ。その行動は発情ステージによって違います。

 発情ステージ 期間 特徴的な行動 交尾
発情前期 1〜3日 ・やや活動的になる
・飼い主や物にスリスリする事が増える
・いつもより、オス猫を許容する
・抑揚が無い長鳴きをする
・所構わずスプレーする
受け入れない
発情期 発情期 4〜10日
(交尾した場合は交尾後24時間以内に終了)
・発情前期に見られた行動が一層強くなる
・甲高い鳴き声を出す
・交尾を受け入れる姿勢(ロードーシス)をする
※四つん這いで上半身を地面に付け、お尻を突き上げて外陰部を露出し、後肢で足踏みする。
受け入れる
発情後期 24時間以内 ・発情期に見られた行動がなくなる
・いつもより、オス猫を許容する
受け入れない

 

オス猫の発情のサイン

発情したオス猫は、次のような特徴的な行動をするようになります。

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  • 攻撃的になる
  • 独特な大きな声で鳴きわめく
  • 所構わずスプレーする
  • メス猫を求めてウロウロする
  • メス猫を求めて脱走したがる

発情を抑える為に飼い主ができること

メス猫の発情に伴う問題

発情は猫自身にも、飼い主にも負担になります。メス猫の発情に伴う問題には次のようなものがあります。

病気の発症率上昇

発情を繰り返すことで、生殖器疾患を発症しやすくなります。特に子宮蓄膿症や乳
腺腫瘍は命に関わることもある怖い病気です。

ストレスの蓄積

性的な欲求不満は、猫にとって大きなストレスになります。

騒音問題

発情期のメス猫の鳴き声は強烈です。鳴き声のせいで、飼い主が睡眠不足になるこ
とも。またご近所に対する騒音問題にもなります。

衛生的な問題

通常のおしっこよりも強いニオイがするスプレーを色々な場所でするので、部屋が
不衛生になります。

オス猫の発情に伴う問題

メス猫と同様にオス猫の発情も、猫自身および飼い主の負担となります。オス猫の発情に伴う問題には次のようなものがあります。

ストレスの蓄積

性的な欲求不満は、猫にとって大きなストレスになります。

交通事故や感染症のリスク増加

発情したオス猫は、メス猫を求めて脱走しやすくなります。万が一脱走してしまう
と、交通事故や感染症のリスクにさらされます。

飼い主に怪我を負わせる

攻撃的になるため、時として飼い主を引っかいたり咬んだりしてしまいます。

他の猫と喧嘩が増える

多頭飼いの場合は他の猫との争いが増えます。

騒音問題

発情期のオス猫の鳴き声は強烈です。鳴き声のせいで飼い主が睡眠不足になること
も。またご近所に対する騒音問題にもなります。

衛生的な問題

通常のおしっこよりも強いニオイがするスプレーを色々な場所でするので、部屋が
不衛生になります。

メス猫の発情を抑える方法

いろいろと問題が多い発情。繁殖を望む場合を除くと、猫にとっても飼い主にとっても発情は望ましくありません。でも大丈夫。発情を抑える方法があります。まずは、メス猫の発情を抑える方法を紹介しますね。

避妊手術する

全身麻酔して、卵巣と子宮(場合によっては卵巣だけ)を摘出します。お腹を開く手術につき、体の負担はそれなりにありますが、数十分程度で終わる手術で、入院しない場合も。発情を永久的に抑えると同時に、卵巣や子宮の病気のリスクを無くし、乳腺腫瘍のリスクを減らすメリットがあります。

注射で発情を抑える

ホルモン剤の注射で、発情を抑えることができます。具体的には「コビナン」または
「デルボステロン」という製品名の注射薬を5か月に1回注射します。注射自体は体の負担が少ないものの、生殖器疾患の発症率が高くなるデメリットがあります。

綿棒で刺激して発情を早期に終わらせる

交尾すれば24時間以内に発情が終わるのを逆手にとった方法。綿棒で擬似交尾することで、発情期を人為的に早く終わらせます。

【手順】※発情期特有の行動をするようなったら、次の手順を行う

  1. 綿棒を水またはオイルで濡らす
  2. 猫の腰や首のあたりを撫でて、交尾を受け入れる姿勢(ロードーシス)にさせる
  3. 綿棒を膣に1〜2cm入れる
  4. 綿棒を回転させながら、膣の壁をこする

但し、この方法はコツが必要で上手くいかないことが多く、膣を損傷するリスクもあります。また、生殖器疾患のリスクは抑えられませんので、あまりオススメしません。

オス猫の発情を抑える方法

オス猫の発情を抑える方法は、去勢手術しかありません。去勢手術しないのであれば、発情をうまく乗り切るしかありません。例えば、爪を切って攻撃力を減らす、たくさん遊んであげて猫の気を紛らわすなど。ただし、大きな効果は期待できません。

去勢手術

全身麻酔して精巣を摘出します。陰嚢を切り開くだけの手術につき、体の負担は大きくありません。スプレーや攻撃性の増加などの行動がすでにある場合、手術してもそれが習慣のように続いてしまうこともあります。ただし、多くの場合は、その行動は無くなるか、弱まります。

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まとめ

猫の発情を経験したことが無い飼い主は、発情の問題についてピンとこないようですが、実際に猫の発情を経験すると「このままではこの子と生活してゆく自信がありません」とおっしゃる飼い主が多いです。それほどに猫の発情は強烈。

「まだ子猫だから」と問題解決を先延ばしにしてはいけません。猫の性成熟はとても早いので、すぐに発情はやってきてきます。麻酔をかけられない病気がある場合や、よほどのポリシーがある場合以外は、メスもオスも、最初の発情を迎える前に不妊手術(避妊・去勢手術)をすることを強くオススメします。不妊手術は、発情の問題を一気に解決する唯一の方法です。

とはいえ、手術には相応のリスクもあります。健康な愛猫の体にメスを入れることに不安や抵抗があるなら、家族や獣医師と十分に相談しましょう。正しい情報のもと、愛猫と飼い主の双方にとってベストな選択をすることが大切です。







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