猫が痙攣したらどうすれば良い!?原因と飼い主のできる対処法

猫 痙攣ある日、突然目の前で、猫が意識を失って白目をむき、全身をブルブルとふるわせたら、慌てない飼い主はいません。それほどに痙攣する猫の姿は、衝撃的。そして痙攣は命に関わる病気のサインの場合も。猫が痙攣を起こした時、ただオロオロとしていては、動物病院での診断に必要な情報を取り落としてしまいます。

では、猫が痙攣を起こしたその時、どうすれば良いのでしょうか?痙攣に的確に対処できれば、病気の早期発見・治療につながります。今から痙攣について学び、いざという時に備えましょう!

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猫の痙攣で考えられる原因

痙攣とは

痙攣は、何らかの原因によって筋肉が不随意に(無意識に)激しく収縮する症状です。「ひきつけ」とも呼ばれます。症状の名前であって、病名ではありません。「発作」と呼ばれるケースも見受けられますが、それは正しくありません。

発作とは「急に発生する一時的な症状」のこと。例えば咳が急に連続的にでるのも「発作」です。あえて痙攣を発作と呼ぶとしたら「痙攣発作」と呼ぶのが正しいです。

痙攣を起こした猫の状態

意識を失って倒れ、手足を硬直させて体をブルブルふるわせます。よだれがたれたり、口から泡を吹いたり、失禁することも。何もしなくても通常は2〜3分、長くても5分以内にはおさまります。痙攣の直前に、いつもより甘える、そわそわする等、普段と違う行動が現れる猫もいますが、そのような前兆は見逃しやすく、また前兆が全くない猫もいます。

痙攣の原因

痙攣は症状の名前です。では、具体的に痙攣を起こす病気にはどのようなものがあるのでしょうか。痙攣は、その原因が脳にあるか、脳以外にあるかで大きく分類されます。

脳が原因の痙攣

脳の異常が原因で痙攣を起こす病気を「てんかん」と呼び、その痙攣を「てんかん発作」と呼びます。脳は神経細胞のかたまり。神経細胞は電気信号で情報伝達を行い、体をコントロールしています。

脳の電気信号が異常放電を起こして発症するのがてんかん。異常放電によって、爆発的な脳の興奮が起こり、体のコントロールを失って痙攣するのです。脳に異常放電を起こす原因となる異常が、現在の検査技術で確認できるかどうかによって、てんかんはさらに次のふたつに分類されます。

構造性てんかん(症候性てんかん)

脳に明らかな構造的な異常(検査で確認できる異常)があり、それが原因で痙攣が起こる。具体的には、脳腫瘍、脳炎(感染性/非感染性)、脳の外傷、水頭症、脳の奇形など。

特発性てんかん

脳に構造的な異常がない(検査では異常が確認できない)のに痙攣が起こる。何らかの遺伝的要因による脳の異常、または現在の検査技術では分からない何らかの脳の病気が原因の痙攣と考えられています。

脳以外が原因の痙攣

内臓疾患(腎不全、肝不全)、低酸素症、薬物中毒、低血糖、低カルシウム血症など、血液の成分の異常が原因で痙攣が起こります。その痙攣は「反応性発作、非てんかん発作、てんかん様発作」と呼ばれます。

例えば腎不全になると、腎臓が血液の中の老廃物をうまく濾過できず、血液の中に老廃物(毒素)が蓄積します。それが脳に回って脳を障害し、痙攣を起こす。根本原因は腎臓にありますが、その結果として二次的に脳が障害を受けて痙攣を発症します。

痙攣の恐怖

痙攣のうち、遺伝的要因で発症する特発性てんかんは、治すことはできませんが、緊急性は高くなく、薬でコントロールできる病気。過度に心配する必要はありません。しかし残念なことに、犬と違い猫では特発性てんかんは、あまり見られません。猫の痙攣は、「治さなければいけない病気」が原因の場合が多く、その病気は命を落とす病気であることがあります。

例えば、猫は加齢に伴って腎不全になることがとても多く、それによって痙攣を起こすことがあります。猫伝染性腹膜炎(FIP)という死亡率が高い病気に感染すると、脳炎になり痙攣を起こすこともあります。

痙攣が5分以上続く、痙攣が1日に何度も起こる、痙攣以外の症状(元気がない、ふらつく、嘔吐する、食欲が無いなど)がある。いずれかに該当する場合は緊急自体です。夜であってもすぐに動物病院に行ってください。

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痙攣が5分以内でおさまり、他に異常がない場合は、慌てて病院に行く必要はありません。とは言っても、数日様子を見るのではなく、なるべく早く通院してください。また、痙攣後におしっこが出なくなる猫もいるため、24時間以上おしっこをしない場合は通院してください。

痙攣の原因を検査してもらう

痙攣で病院に行くと、血液検査などの一般的な検査をします。脳以外の病気の場合には、一般的な検査でその原因が判明することが多いです。一般的な検査で特に異常がない場合は、「てんかん」を疑います。

てんかんの特徴は24時間以上の間隔で2回以上痙攣を起こすこと。そのパターンに合致した場合は、MRIなどの精密検査を行って脳の異常の有無を確認したり、治療を開始したりします。

痙攣している時に飼い主ができること

慌てず観察する

猫が痙攣を始めたら、慌てず様子を観察してください。もし階段のそばなど、危険な場所で痙攣を起こしたら、安全な場所に抱き上げて移動させてください。間違えても、痙攣中の猫の口に手を伸ばさないこと。

痙攣の勢いで無意識に強く噛まれてしまう危険があります。携帯電話などで動画を撮影すると、動物病院での診断にとても役立ちます。また痙攣の継続時間も重要な情報になるため、余裕があれば時間をはかりましょう。

痙攣が治ったら観察して通院

いつもと違うところはありませんか?元気はありますか?食欲はありますか?目つきはしっかりしていますか?呼びかけに応じますか?痙攣以外に症状あるのか、またその症状はどのようなものか。しっかり観察して緊急性の有無を判断し、また通院時には獣医師にきちんと伝えられるようにしましょう。

痙攣にならないために

痙攣の原因は予防困難なものが多いです。ただしひとつ、飼い主が予防のためにできることがあります。それは猫を室内で生活させること。痙攣の原因のひとつが中毒。室外は猫が中毒を起こす物質がたくさんあります。

例えば車のエンジンオイル、農薬、殺虫剤。落ちている食べ物を拾い食いすることで、中毒をおこすこともあります。さらに、とても残念ですが、わざとばらまかれた毒物で猫が中毒死する事件も毎年発生しています。交通事故にあい、頭に衝撃を受けることで痙攣を発症することも。外には痙攣の危険が沢山あるのです。

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痙攣と間違えやすいもの

寝ているときに、手足やお腹、耳や口がピクピクとふるえているのを見たことがありますか?まぶたがピクピクして白目が見えることも。でもこれは痙攣ではありません。浅い眠りの時に、起きているときに受けた刺激が脳で再生されて起きる生理現象です。

人でも時々寝ていてビクっとなりませんか?それと同じで、病気ではありません。高齢になると、立ち上がったときに手足がふるえることがあります。これも老化現象のひとつで病気ではありません。

稀に睡眠中に痙攣することも

とても稀ですが、睡眠中に痙攣を発症することがあります。生理現象としてのピクピクと痙攣との見分け方は簡単です。生理現象としてのピクピクなら、声をかけると反応して目を覚まします。痙攣の場合は、意識が無いため、声をかけても反応しません。もし痙攣か生理的なふるえか判断できない場合は、携帯電話などで動画をとって、動物病院に行きましょう。

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まとめ

痙攣と言っても、その原因はさまざま。猫の痙攣は大きな病気のサインであることが多いから、まずは病院に行ってその原因を探る。その大切さがわかりましたね。痙攣は通院した時にはすでにおさまっていることがほとんどです。

だから獣医師が痙攣の診療をする際は、飼い主からの情報がとても重要。大事な情報を取り落とさない為に、痙攣したら慌てずによく観察する。動画をとる、時間をはかる。それが病気の早期発見・早期治療のためにとても大切です。







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