猫に目ヤニや涙が出てきたら結膜炎かも!?その原因と治療法

猫 結膜炎「猫の三大萌えポイントは?」

その常連は、しっぽ、肉球、そして「目」です。ビー玉のように透き通ったまん丸な目でじっと見つめられたら、胸がキュンとしますよね。言葉はなくとも、猫はその目でたくさん話し掛けてくれます。

そんな猫の目ですが、実は病気になりやすい部位。中でも一番多い病気が「結膜炎」です。結膜炎は一般的に治療が難しい病気ではありませんが、時として手術が必要になることもある病気です。

結膜炎は猫と一緒に生活したことがある人にとって、とても身近な病気。だからこそ、詳しく調べたり、考えたりしたことが無い人も多いのではないでしょうか。でも本当は身近な病気こそ、きちんとした知識をもっておくべきです。かわいい愛猫の大切な目を守るために、今から「結膜炎」について学びましょう。

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猫が結膜炎になった時の症状

結膜とは

もしも目とがぴたりとくっついていたら、目を上下左右に自由に動かすことができません。かといって隙間があると、ゴミがその隙間から眼球の裏側に入りこんでしまいます。目と瞼とは適度な余裕をもってつながる必要があるのです。「結膜」は瞼の裏側と目を適度な余裕をもってつなぐ薄い膜のこと。瞼と目を「結ぶ」という意味でその名が付きました。

もう少し具体的に言うと、いわゆる「白目」の一番表面を覆っているのが結膜です。「猫の白目って?」」と思った方。当然です。私たちが普段見ている猫の目は、人の目でいう「黒目」の部分だけ。猫の白目は瞼に隠れていて、瞼を少しめくらないと見えません。

結膜は、白目の一番表面を覆っているため刺激にさらされやすく、また瞼と目の間で袋状になっているため、異物が溜まりやすいのです。さらに常に涙で濡れています。ウイルスや細菌が好む「温度、水分、栄養」がすべて満たされた環境にあり、感染症や炎症を起こしやすい。これが、「結膜炎」が多い理由です。

結膜炎の症状

猫が結膜炎になると次のような症状が出ます。中でも行動の異常(前肢で目をこする等)は、目の違和感や痛み、痒みに伴う症状です。

  • 多量の目ヤニ
  • 多量の涙(涙により目がウルウルする、目周囲の被毛が涙で濡れる)
  • 目が開かない(両側もしくは片側)
  • 白目の充血(下瞼を指で下げて白目を確認すると分かる)
  • 目周囲(ふち)が赤く腫れる
  • まばたきの回数が増える
  • 前肢で目をこする
  • 壁や床、家具など顔をこすりつける

結膜炎の恐怖

結膜炎は軽症で済むことが多いですが、「結膜炎なら……」と軽く考えて様子を見ているうちに悪化してしまうことも。いたずらにおどすつもりはありませんが、悪化するとどのようになってしまうのかを紹介していきますので、飼い主さんは注意して読むようにしてください。

結膜炎に二次感染(さらに別の病原体に感染すること)が起こると、膿のような目ヤニがたくさん出るようになります。目ヤニで瞼がくっ付いて、目を開くことが難しくなることもあります。結膜は充血して真っ赤になって腫れ、角膜炎も併発し、瞳が濁ってしまいます。

炎症を起こした結膜が眼球にくっ付いて「眼球」という状態になると、目が動かせなくなったり、目を開くことができなくなったりすることもあるのです。見るからに痛々しく、また視覚が阻害されるため、生活にも支障が出てしまうので、こうなると手術で癒着した結膜を剥がしたり、取り除いたりする必要があります。

結膜炎になる原因

結膜炎の原因ナンバーワンは「猫風邪」

猫の結膜炎の原因ダントツ1位は「猫風邪(上部気道感染症)」です。猫風邪の代表的な病原体は、猫ヘルペスウイルス、猫カリシウイルス、クラミジア(細菌)、マイコプラズマ(細菌)。これら病原体のひとつ、もしくは複数に感染すると猫風邪を発症します。

いずれの病原体とも結膜炎を起こしますが、特にクラミジアは難治性(なかなか治らない)の結膜炎を起こすことが知られています。猫風邪は感染している猫の目ヤニ、涙、鼻水、唾液などを介して感染します。他の猫と接する機会が多い猫(野良猫、ペットショップにいた猫など)は感染することが多いです。

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クラミジアだけは、稀に人に感染して結膜炎を引き起こすことがあります。それ以外の病原体は人には感染しません。結膜炎以外の症状(鼻水、咳、発熱、食欲不振、元気消失、など)がある場合は猫風邪の可能性が高くなります。ただし特に大人の猫では、猫風邪であっても結膜炎以外の症状が無いケースも多いです。

猫風邪以外の結膜炎の原因

猫風邪以外には、次のような原因で結膜炎を起こします。

異物

目に異物(砂、シャンプー剤、被毛など)が入り、その異物が刺激となって炎症を起こし、結膜炎になります。

外傷

猫同士のケンカなどにより、結膜が傷つくことで、結膜炎になります。

アレルギー

何らかの物質(ハウスダスト、花粉など)がアレルゲンとなり、アレルギー性の結膜炎になります。

他の病気

結膜炎以外の目の病気によって、結膜炎になることがあります。鼻と目は奥でつながっているため、鼻の炎症が目に波及することも。具体的には、次のような病気になると、結膜炎になることがあります。

  • 角膜炎
  • ぶどう膜炎
  • ドライアイ
  • 緑内障
  • 副鼻腔炎/蓄膿症
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結膜炎の治療法と今後ならない為の予防法

結膜炎の治療法は原因によって決まる!

結膜炎は基本的には外用薬(目薬や眼軟膏)で治療します。外用薬の成分としては、抗生剤(抗菌剤、抗ウイルス剤)、抗炎症剤、ヒアルロン酸など。結膜炎の原因および病状にあわせて処方されます。

猫風邪が原因の結膜炎の場合、インターフェロン注射(猫の免疫に作用してウイルスの増殖を抑える作用をする)等の猫風邪の治療もあわせて行うこともあります。治療期間は結膜炎の状態によって様々ですが、一般的には数週間で治ります。

猫風邪による結膜炎の場合に注意すべきこと

人にうつらないように注意

猫風邪の病原体のうち「クラミジア」は、人に感染することがあります。具体的にどの病原体に感染しているのかは検査でわかりますが、検査は主に外注なので結果がわかるのに数日かかります。費用もかかります。ついては、病状によっては、検査は必要ないと判断されることも多いです。

「人にうつる病原体なのかどうかを知ること」にとらわれすぎず、動物と一緒に生活する上での一般的な衛生管理をきちんと行いましょう。猫を触ったら手を洗う。特に猫の目ヤニや鼻水、唾液がついたまままの手で自分の目を触らない。そうすれば、人に感染するのを防ぐことができます。

他の猫にうつらないように注意

結膜炎の原因が猫風邪の場合、他の猫にうつす可能性があります。同居猫がいる場合は、症状が治まるまで接触しないように部屋を分けて生活しましょう。また症状がある猫を触った後は手を洗ってから、他の猫を触るようにしましょう。

結膜炎の予防法

ワクチン接種で猫風邪を防ぐ

猫風邪の病原体の一部はワクチンで予防できます。獣医師と相談して、定期的にワクチン接種しましょう。

室内で生活させる

室外の猫との接触することで猫風邪による結膜炎になったり、ケンカによる目の傷で結膜炎になったりすることがあります。外には出さず、室内で生活させるようにしましょう。

目周囲の毛をカット

目周りの毛が長く、目に入るようであれば、定期的にカットしましょう。逆まつ毛の場合は、定期的にまつ毛を抜いてもらいましょう。

免疫が落ちないようにする

猫風邪の病原体の一部は、症状が治まっても体の中に潜みます。免疫が落ちると、潜んでいた病原体が増殖して結膜炎などの症状を起こすことも。ストレスを溜めないようにする、健康的な食生活を提供する、適温を保つ等により、免疫が落ちないようにしましょう。

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まとめ

猫の結膜炎は放っておいても命を落とすことはありません。でも、猫が目を気にして不快そうにしていることが多い病気です。外見に影響が出る可能性も。愛猫には快適に過ごして欲しい、そしてなるべく可愛らしい姿でいてほしい。

そう思うのは飼い主として当然のこと。その思いを実現させるために、結膜炎をあなどらず、大事に至る前にきちんと治療し、そして予防しましょう!







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